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素材は“原価”ではなく“戦略”である

  • 執筆者の写真: Innovation/T
    Innovation/T
  • 3月9日
  • 読了時間: 2分

商談の場で素材の話になると、多くの場合、最初に出てくるのは価格の話です。


「いくら安くなるのか」

「今よりコストは上がらないか」


もちろん、原価は重要です。

企業である以上、利益を無視することはできません。


しかし私は、素材を“原価”としてだけ扱うことに、少し違和感を持ち続けてきました。


なぜなら、素材は単なるコスト要素ではなく、事業の方向性を決める“起点”になるからです。


例えば、蓄光素材。


「暗闇で光る材料」そう説明してしまえば、それまでです。


蓄光素材は、電気を使わずに静かに光る素材です。


しかし、私が本当に大切にしているのは、その機能そのものではありません。


固定概念にとらわれず、この素材をどう使い、どう見せるかを一緒に考えることです。


「暗い場所を明るくする」という発想だけではなく、「安心を可視化できないか」「存在そのものをメッセージにできないか」そんな視点から可能性を探っていく。


照明ありきだった考え方が揺らぎ、防災の伝え方が変わり、製品の“意味”そのものが変わっていく。


素材を売るのではなく、素材を通じて新しい見せ方をつくる。


ある経営者の方に、「この蓄光素材、面白いですよ」とお伝えしたところ。


私は“機能を説明する立場”から、“可能性を一緒に考える立場”へと意識が変わりました。



素材(蓄光)は、安いか高いかではなく、この素材がどんな未来をつくるのか。


重要なのはそこです。


私はこれまで、蓄光という素材をきっかけに、出会う人が変わり、提案の幅が広がり、事業の方向性が動く瞬間を見てきました。


だからこそ、こう考えています。


「素材は原価ではない。」それは、未来を設計するための戦略だと感じております。


これからも一緒に考えていきたいと思っています。

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